新海誠監督の劇場版アニメ『君の名は。』が公開10日で興行収入38億円を突破する絶好調です。同映画の大ヒットを受けて、音楽を担当した4人組ロックバンド・RADWIMPS(ラッドウィンプス)の最新アルバム『君の名は。』(8月24日発売)もオリコンチャート、iTunes週間アルバムチャートで2週連続1位を獲得しています。

同バンドは2001年結成。10代・20代の音楽好きの間では知られた存在でしたが、初めて名前を聞いたという人もまだ多いでしょう。しかし、大ヒット映画『君の名は。』の音楽を手がけたことで、8月26日放送のテレビ朝日系「ミュージックステーション」で地上波初出演。今後さらなるブレークを遂げる予感です。

『君の名は。』は「RADWIMPSのMV」!?

『君の名は。』の大きな魅力として、美しい映像とRADWIMPSの楽曲との調和が挙げられます。この場面でこの曲が来るか!というマッチが見ていてなんとも心地よく、Twitter上でも

「音楽とアニメの相乗効果すばらしすぎ」
「見てる途中ラッドのMV見てるんじゃないんかって思うほど曲とも合ってた」
「音楽と映像のコラボレーション最高だった!音楽を思い出すと映像を思い出す」

といった感想が上がっており、RADWIMPSの音楽を最大限に生かしているという意味で、同映画は「RADWIMPSのMV」と呼ばれてもいます。だからこそ主題歌「前前前世 (movie ver.)」や「スパークル(movie ver.))など歌唱曲4曲と劇伴曲22曲が収録されたRADWIMPSの最新アルバム『君の名は。』も売り上げ好調なのでしょう。

『君の名は。』からRADWIMPSに興味を持ったという人向けに紹介すると、同バンドはボーカル、ギター、ピアノの野田洋次郎、ギターの桑原彰、ベースの武田祐介、ドラムの山口智史の4人組。『君の名は。』では「前前前世」を始めラブソングばかりでしたが、たとえば、世界の在り方に憤るような激しい語り口の「狭心症」や、タイトルもズバリ下ネタな「おっぱい」、「死体になった君を見たい」と恋人への歪んだ感情を歌った「五月の蠅」など幅広い世界観で知られています。そのため『君の名は。』のイメージを抱いたまま他の楽曲を聞いたらビックリするかも?

吉高由里子との熱愛・破局報じられた野田洋次郎は俳優デビューも

ところで楽曲の作詞・作曲も担当しているボーカル“野田洋次郎”の名前になんとなく聞き覚えがある人も多いんじゃないでしょうか。彼は2013年2月発売の『週刊女性』で、女優・吉高由里子との熱愛報道が出ました。どちらも独特の感性を持っているだけにお似合いかと思われましたが、昨年4月発売の『FLASH』では破局が報じられました。先述の「五月の蠅」は吉高とのケンカのときに書かれた曲ではないかと、まことしやかにささやかれていましたが果たして……。

ちなみに野田は昨年6月に公開された初主演映画『トイレのピエタ』では俳優デビューして、マルチな才能を感じさせています。熱愛・破局報道が本当だとしたら、自身の仕事が好調であることで多少「見返した」という気持ちを抱いているかもしれませんね!?

なおRADWIMPSはデビュー日である11月23日にオリジナルアルバム(タイトル未定)をリリースすることが決定。「前前前世」「スパークル」のオリジナルバージョンも初収録される予定です。『君の名は。』効果で、こちらの売り上げも期待できそうです!

(文/原田美紗@HEW)

どれも神曲RADWIMPS

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